
モノづくりにおいて欠かすことのできない「故障ゼロ」「不良ゼロ」「災害ゼロ」。このためには設備がしっかりと動き、良品を生産し続けることが重要ですが、なかなかそうもいきません。そこで日々の生産では、目標と計画を決めて改善活動などに取り組み、その成果を指標を使って評価をします。 モノづくりを評価する指標はさまざまですが、本稿では、TPMで標準化されている指標や実績値について紹介します。

時間稼働率(Availability)
時間稼働率とは、負荷時間に対して設備停止時間を除いた正味時間の割合をいい、設備を動かす時間でどれだけ設備が動いたかを見る指標で、次式で求められます。
時間稼働率(%)=(負荷時間-設備停止時間)÷負荷時間×100
負荷時間は、操業時間から計画的な工事・保全、始業前点検や朝礼、休憩、といったあらかじめ設備を止めることが決まっている時間を引いた時間です。稼働時間とは、負荷時間から故障や段取り・調整によって設備が止まった時間を引いた時間で、実際に設備が動いた時間です。
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